小説集
長編小説を主とした小説集……1.小説「ゴエモン」--2.小説「才蔵」--3.小説「拙者、才蔵」--4.「日本軍上陸-パタニ王国」(新連載)--4つの小説をお楽しみください。
プロフィール

石川淳也

Author:石川淳也
【石川淳也】小説「ゴエモン」著者
高校三年生。現在、大学受験勉強に悪戦苦闘中。
ゴエモンは小学2年生のときに我が家に来て、8年間一緒に暮らしました。
この物語は、ゴエモンとの思い出に少しだけ脚色したものです。

【山崎ミカ】小説「才蔵」著者
現在、高校二年生。中学生のとき才蔵と出会い、二人で生活しています。この小説はミカと才蔵の不思議な関係と二人の活躍を少しだけ脚色したものです。

【宮根真司】小説「拙者、才蔵」著者
本名、霧隠才蔵。山崎ミカとタイへ旅行した際、不思議な出来事に遭遇した。事件もあった。それらを小説にしたもの。

【田中廣一】小説「日本軍上陸」著者
拙者、才蔵に出てくる山田長政、山田オクン、脇坂、里見等と不思議な体験により出会った。その体験を小説にしたもの。


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ゴエモン 第二章 誘拐 その4(通算6回目)
  ←前回へ   第1回から読む   次回へ→ 

 石川淳也です。


 もうご存知だと思いますが、この物語で夢の中の会話は『 』にして

います。

 では、今回もこの物語を楽しんでください。

  ================



 その夜、夢の中で淳也はゴエモンと話した。

『ゴエモン、本当に泥棒だったの?』

 小犬のゴエモンの体からもうもうと煙が立ち昇り、髪の毛を逆立てた

石川五右衛門に変った。

『そうだ、泥棒だった』

『なんだ、がっかりだな』

『普通の泥棒は悪い事だ。だがわしの場合は人々のためにやったこと

だ。

 悪い方法で沢山の金を手にした奴から、そのお金を盗んで貧しい人達

に配った』

『どんな人から盗んだの?』

『豊臣秀吉という男を知っているか?』

『聞いたことはあるけど、よく知らない』

『あいつは国を取った奴だ。あいつの為に多くの人が泣かされた。殺さ

れた者も数えることができないほど多くいる。

 そういう奴の大金を盗んで、貧しい人々に分けたのだ。

 だから、泥棒とは言わずに、わしのことを義賊と言って欲しい』

 淳也は、人に言ってはいけないと言ったママの気持ちがわかった。

 淳也は義賊とは何かを知らないが、石川五右衛門はどちらかというと

悪い人間だと直感で思った。

 同時に、悪い人間ではあるが格好よく思え、先祖にこのような男がい

たことを誇りにも感じている。



 次の日、給食の時間。

 校内放送で先生は教員室へ戻るようにという指示があり、吉田先生は

教員室へ向かった。

 淳也達が給食を食べ終えた頃に先生が教室へ戻ってきた。

 給食の後片づけを終えて、遊びに行こうとしていると先生が

「みんな、席について聞いてください。

 実は、この学校の子供ではないけど、同じ学区の子供が誘拐された

の。

 それで、君たちが、いつものようにばらばらで家に帰ると、誘拐され

るかも知れないでしょ。

 だから、今日は午後の授業を中止して、全校児童一緒に帰ってもらい

ます」

 その時、修君が手をあげた。

「せんせー、誘拐って何?」

「修君、さらわれることだよ」と、淳也が言った。

 淳也は夢の中で神崎好美ちゃんから、誘拐という言葉の意味を聞いて

知っている。

「そう、石川君が言った通りです。子供がさらわれたの。

 だから、君達もさらわれるかも知れないから、みんなで一緒に注意し

て帰って欲しいの。

 家の人達で学校へ来ることのできる人には来てもらうようにしていま

す。その大人の人達と一緒に注意して帰ってね」

 淳也が手をあげた。

「せんせー!」

「何? 淳也君」

「誘拐されたのは、神崎さんの好美ちゃん?」

「えっ!?」

 先生は驚いた。淳也が誘拐事件のことを知っていたからである。

 新聞やテレビで報道されていない。先生も、この事件のことを五分前

に教員室で聞いたばかり

「あっ、そうか! 淳也君は神崎さんのご近所ね。

 そうよ。学校は違うけど、神崎さんのお嬢さんらしいの。

 淳也君、気をつけてね!」

「あのね、僕、好美ちゃんが四人の大人達から逃げることができないっ

て、言ってるのを聞いたんだ」

「えっ、いつ! どこで!」

 淳也の言葉に先生が強く興味をもったらしい。淳也は嬉しくなった。

元気よく応えた。

「うん、夢の中で好美ちゃんと話したんだ」

「えーっ、またゆめーっ?」

 吉田先生は困ったという顔をした。

「そう…… でもね、淳也君、そのことを他の人に言っちゃあ駄目よ」

「なぜ?」

 吉田先生は淳也の気持を傷つけたくなかった。

「うーん、困ったな。先生はうまく説明できないわ。

 でも、本当に言っちゃあだめよ、言わないでね。

 淳也君、よい子だから、ねっ!」

 先生は、淳也の顔を見ながら優しく言った。

「うん。わかった」

「じゃあ、みんな、ランドセルに教科書やノートを入れて、校庭に集ま

ってください」




 校庭には、全校児童がランドセルを背負って集まった。

 それぞれ住んでいる地域ごとに集められ、六年生がリーダーとなって

学校を出た。

 学校に駆けつけた保護者も一緒に歩いた。

 淳也のママは途中で合流し、淳也の手を握って歩いた。

「ママ、僕ね……

 神崎好美ちゃんが大きな家の二階に閉じ込められているのを見たんだ

よ」

 先生は誰にも言うなって言ったが、ママに言うのはかまわないだろう

と淳也は思った。

「えっ、どこに閉じ込められているの?」

「だから、大きな家の二階だよ」

「その家はどこにあるの?」

「わかんないよ、そんなこと!」

 ママは立ち止まって背をかがめ、淳也に顔を近づけた。ママは真剣な

顔をしている。

「いつ見たの?」

「夢の中で……」

「夢ー!!」

 ママはひたいに手を当てて、あきれたという顔をし、周りを見渡し

た。淳也の話を聞いた者はいないようだ。

「先生に言ったら、誰にも言うなって言うんだ。やっぱり、言っちゃい

けない?」

「いけません! 絶対に、そんなことを言っちゃあいけません!」

 ママは、淳也をおいて一人で先に歩いて行った。

 近くを歩いていたツッ君が、

「淳ちゃん、叱られたー。淳ちゃんがママに叱られたー」

 と、大きな声でリズムをつけて叫んだ。

「ツッ君、何言っているの、淳也を叱ってはいないよ。ねー、淳ちゃ

ん!」

 とママは、淳也の方を振り返って作り笑いの顔で言った。

「……」




  
  ==今回はここまで==

  石川淳也です。

 前回、吉田先生は純也の夢の話を信じてくれませんでした。

 今回も先生だけでなく、ママも信じてくれませんでした。

 大人は淳也の夢の話を信じない。だから、子供達だけで……

 次回から、この誘拐事件は一歩先に展開します。



 では、次回をお楽しみに!



 ちょっ、ちょっと待って!

 わっ私、サヤカです。


 淳也君がブログを始めたというから、ちょっとのぞいてみたら「第二

章 誘拐 その2」で、私のこと、初恋の人だったで書いているじゃな

い。

 驚いた~っ。知らなかったもん。

 でも悪い気はしないよ、うれしいよ。

 でね、お願いだけど、淳也君の夢の中にでてくる私って、私のしらな

いことじゃあない。

 いつでもいいから、現実の私のこともブログに書いてほしいな。



 淳也、赤面。

 わかった、わかったよ。いつか書くから……  ねっ!



 では、本当に次回をお楽しみに。



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