小説集
長編小説を主とした小説集……1.小説「ゴエモン」−−2.小説「才蔵」−−3.小説「拙者、才蔵」−−4.「日本軍上陸−パタニ王国」(新連載)−−4つの小説をお楽しみください。
プロフィール

石川淳也

Author:石川淳也
【石川淳也】小説「ゴエモン」著者
高校三年生。現在、大学受験勉強に悪戦苦闘中。
ゴエモンは小学2年生のときに我が家に来て、8年間一緒に暮らしました。
この物語は、ゴエモンとの思い出に少しだけ脚色したものです。

【山崎ミカ】小説「才蔵」著者
現在、高校二年生。中学生のとき才蔵と出会い、二人で生活しています。この小説はミカと才蔵の不思議な関係と二人の活躍を少しだけ脚色したものです。

【宮根真司】小説「拙者、才蔵」著者
本名、霧隠才蔵。山崎ミカとタイへ旅行した際、不思議な出来事に遭遇した。事件もあった。それらを小説にしたもの。

【田中廣一】小説「日本軍上陸」著者
拙者、才蔵に出てくる山田長政、山田オクン、脇坂、里見等と不思議な体験により出会った。その体験を小説にしたもの。


【【【[ お願い ]】】】
皆様の感想をお待ちしています。
気づいたとき、そのページのコメント欄にご感想をご記入、送信ください。

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

FC2カウンター

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

プロローグ − パタニ王国へ
     ←前回へ     次回へ→ 

小説「才蔵」目次、紹介、あらすじ  【主な登場人物】

小説「ゴエモン」目次とあらすじ(第一巻終了) 


小説ブログランキングに参加中
画像を↓クリックしてください

日本ブログ村ランキング ファンタジー小説へ



 日本軍上陸 − パタニ王国



 始めまして。田中廣一といいます。

 この物語は二十年前のできごとですが、昨年の出来事に変えています。
 主な舞台はタイの南部のパタニという土地です。
 二十年前のパタニは外国人が多く訪れるというような雰囲気はありませんでしたが、行けないことはありませんでした。
 現在は、反政府テロ組織による爆破事件等が頻発しており、日本外務省も現地への入域をやめるよう勧告をしています。
 詳しくは、外務省海外安全ホームページをご覧ください。

 この物語を読んで、行ってみたいなどと思わないようにくれぐれもお願いします。


 =====


プロローグ − パタニ王国へ

  一

 浜を洗う水に冷たさを感じるようになった。

 波打ち際に一人立つ若い侍の姿。―― 裸足の足と袴のすそを濡らしながら、引き返す海水が白い泡をたてている。

 頭上の太陽は少し西へ移り、この男の影が浜にできた。

 この若者は毎日のようにここへ来て、彼方に微かな弧を描く水平線を眺めていた。

 サクッ、サクッ

ゆっくりと砂を踏む音が近づいてきた。

「おう、奈良井屋か」若者が振り向いて言った。

 奈良井屋は波に触らぬように若者の後ろに立ち、同じように水平線に目を向けた。



 ここは山陰の萩、菊が浜。水平線の向こう側には朝鮮半島がある。

 この若者、田中数馬は毛利の武将として半島に渡った父親からいく度となく朝鮮での話を聞いていた。

 豊臣秀吉の命令で全国の大名が朝鮮半島に渡り、朝鮮国軍と戦った話。―― 多くは手柄話であった。が、…… 数馬は手柄話よりも、話のあい間にもれる半島の文化に興味をもった。

 半島では文官、武官は勿論、一般庶民までもが城壁で囲まれた広い区域内で一緒に暮らし、我々の理解できない言葉を使い、衣装、食べ物、建物も異なると聞いた。

 父の話は若い数馬の血に何かをそそいだようだ。

 朝鮮国のことを思い浮かべ、その想像の世界に数馬自身を入れて行動してみる。そこに数馬の冒険の世界があった。

 そういう思いが毎日のように海に導いていた。海を眺めては、向こうの知らない世界を想像するのである。



 海面が太陽に照らされてキラキラと光る。目を細めて視線をずらすと、視界に指月城。―― 天守閣の屋根瓦も陽に照らされて光っている。

 萩は今の山口県、長門と周防の二国をまとめる政治の中心。指月城は藩主毛利輝元の居城で指月山の麓にある。

 元々、毛利は今の広島県吉田町を中心とした豪族であった。元就の時代に最も勢いが強く中国に毛利ありと、戦国の武将達から一目おかれるようになった。この頃はすでに居城を広島に移している。

 しかし、元就の孫、輝元の時代になってその家運に陰りがでてきた。中国地方のほぼ全域をその領土としたが、織田信長と豊臣秀吉の全国統一の動きに毛利も巻き込まれたのである。

 秀吉の死後、関ヶ原の合戦では豊臣方の総大将としてまつりあげられたが戦に敗れた。
徳川家康の策略によって毛利はその領土の大半を幕府に取られ、長門と周防の二国のみとなった。おまけに、幕府に謀反をおこす可能性がないことを示すために、山陽道ではなく交通不便な山陰の萩に居城をおくことになったのである。



 奈良井屋義衛門は毛利家が広島を拠点としていた時代から、毛利と共に栄えてきた商人である。元は瀬戸内の村上水軍の出であり、みずから船団に乗り組み、取引が成立しない相手の船を襲うようなこともあったという。

「奈良井屋は海の向こうの半島に行ったことがあるか?」数馬は再び視線を海に戻して言った。

「いえ、朝鮮には行ったことはありません。

 私の商いは、もっぱらルソンやバタビア、コーチン、シャムなどが相手でした」

「それらの地は朝鮮よりも遠いのか?」

「はい、遠いところです。

 朝鮮の気候はこの地と似ていますが、ルソンやシャムなどは年中暖かく、米は年に二度も三度も取れます。それに我らの知らない野菜や果物も多く取れます」

「そこへは商人しか行くことができないのであろうな」

「商人だけでなく、職人達も行って住みついています。日本人町と呼ばれるところもあります」

「まさか、武士は行っていないであろう」

「いいえ、戦国の世も終わり、彼の地で傭兵となった方々もいます。

例えば駿河の山田長政というお侍は、シャムに渡って日本人町の頭領となり、シャム王国の重臣になっています」

「ほう! この海の向こうの半島よりも面白そうだ。是非行ってみたい」

「はい、数馬様にも行ってもらいたいものです」



 数馬の父忠衛門は毛利の勘定奉行である。そのため多くの商人が田中家へ出入りしていた。奈良井屋義衛門もその一人である。

 田中家には男三人と女一人の子がいた。

 奈良井屋は田中家次男の数馬に目をつけるようになった。

 数馬の兄弟をはじめ、武士の多くは毛利家の中で出世を考えていた。勿論、数馬の意識の中にも出世はある。しかし、それよりも面白いことをしたい。自分の思う生き方をしたいという思いの方が強かった。そういう感性に奈良井屋が引かれたのである。 

==今回はここまで==



ここまで読んで興味をもった人はクリックしてください。 

才蔵画像(小)

 ↓(クリック) 
にほんブログ村 小説ブログ ファンタジー小説へ


     ←前回へ     次回へ→ 


  ○ ○ ○  広  告  ○ ○ ○ 



子どもの帰りが遅い−− 今、どこにいるのか?
子供の登下校、塾への行きかえり…… 不安ではないですか?
子ども用防犯システム! 14日間無料でお試しできます。
 ↓(クリックしてカタログを見てください)







美味しく食べて320カロリー
シェフが作るダイエット健康食事
   ↓













colossalアクセス解析RMT



テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://miksa.blog97.fc2.com/tb.php/187-ce10a965
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

ダイナースクラブのご案内

盲導犬サポート

収益金の一部は(財)日本盲導犬協会に寄付され盲導犬育成に役立てられます。皆様のご協力をお願いしています。

楽天市場

By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

FC2ブックマークに追加する

FC2ブックマークに追加

ブログ ランキング

小説ランキングへ参加中、 画像をクリック ↓ 日本ブログ村ランキング ファンタジー小説へ